糖質の特徴と働き
糖質はタンパク質・脂質と並ぶ三大栄養素の一つで、炭水化物の構成成分でおもに炭素(C)、水素(H)、酸素(O)からできてます。
糖質は単糖、少糖(オリゴ糖)、多糖に分類され、それぞれの働きをしています。
- 単糖は最小単位も糖で、ブトウ糖や果糖、ガラクトースがあります。
- 少糖は単糖が2~10個結合したもので、ショ糖や麦芽糖、乳糖があります。
- 多糖とは単糖が数千、数百万と結合した糖類でデンプンやグリコーゲンなどがあります。
ブドウ糖に変わり、体のエネルギー源となる
糖質は体内に入ると、最小単位の単糖まで分解され、小腸で吸収されます。
吸収された単糖は、門脈を通って肝臓でブドウ糖に変えられ、血液を通して各細胞に運ばれ、エネルギー源や体の構成要素となります。
糖質は1gは4kcalのエネルギーを生み、多すぎると体脂肪としてたくわえられ、不足すると体タンパク質や体脂肪を分解してエネルギーにします。これを糖新生といいます。
糖質の効用(単糖類)
効用 | |||
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ブドウ糖 | エネルギー源 筋肉を動かす 脳活性化 | 血糖値低下 脳機能低下 | 中性脂肪蓄積 |
果糖 | エネルギー源 疲労回復 | だるさ エネルギー低下 | 肥満 中性脂肪蓄積 |
ガラクトース | エネルギー源 体組織の構築 | 乳児発育不良 | 肥満 中性脂肪蓄積 |
糖質の効用(少糖類)
効用 | 不足 | 過剰 | |
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麦芽糖 | エネルギー源 血糖値上昇 中性脂肪蓄積 | エネルギー低下 血糖値低下 | 肥満 中性脂肪蓄積 |
ショ糖 | エネルギー源 グリコーゲンとして蓄積 中性脂肪蓄積 血糖値上昇 | エネルギー低下 血糖値低下 | 肥満 中性脂肪蓄積 |
乳糖 | エネルギー源 グリコーゲンとして蓄積 体組織の構築 | 乳児発育不良 エネルギー低下 血糖値低下 | 肥満 中性脂肪蓄積 |
オリゴ糖 | コレステロール抑制 腸内環境改善 便秘改善 虫歯予防 | 腸内悪玉菌の増殖 | おなかがゆるむ |
糖質の効用(多糖類)
効用 | 不足 | 過剰 | |
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デンプン | エネルギー源 体組織の構築 グリコーゲンとして蓄積 | エネルギー低下 | 肥満 中性脂肪蓄積 |
グリコーゲン | エネルギー源 エネルギー貯蓄 | エネルギー低下 | 肥満 中性脂肪蓄積 |