二日酔い


二日酔いは肝臓のオーバーワーク

飲んだアルコールは胃で吸収されて肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドは有毒物質なので、さらに肝臓は分解して水と二酸化炭素に変え、尿や吐く息から体外に排出させます。
肝臓が分解できるアルコール量は限度があります。限度を上回ると酒量を摂取すると、肝臓で分解が間に合わずアルコールが残ったり、分解途中のアセトアルデヒドが全身をめぐったりします。それによって翌日、めまいや頭痛、吐き気などの症状を起こします。これが二日酔いのメカニズムです。
二日酔いはいわば肝臓がオーバーワークにおちいってる状態です。さらに飲み続けると肝臓に障害を起こします。
まず、アルコールの摂取によって、脂肪の分解が抑えられるため、脂肪肝になります。進行すると、肝細胞が破壊されるアルコール性肝炎、肝硬変などが起こります。



アルコールの適量を知れば楽しくお酒が飲める

肝臓のアルコール処理能力は個人差がありますが、一日の適量はそれぞれ日本酒1合、ビール大瓶1本、ワイン3分の1本と覚えましょう。
ちなみに体重60キロの人がこの分量のアルコールを分解するのに約3時間かかります。
二日酔いを防ぐアルコールの飲み方は、飲む量を減らすとともに、おつまみを食べながらゆっくりと飲むことがポイントです。空腹時にアルコールをとると、食後に比べて3分の1の時間で胃に吸収され、急激に血液中のアルコール濃度が上がり、さまざまな障害が起こりやすくなります。
また、アルコールを飲むときは、その前にアルコールの分解を助ける食品や肝機能を高める食品をしっかりとり、肝臓をサポートしましょう。
胆汁の分泌をうながしアルコール分解を高めるクルクミン、肝臓強化作用のあるメチオニン、セサミノールなどが有効です。

 

肝臓の働きと栄養

肝機能を高める食品
クルクミン(ウコン)肝臓で作られる胆汁の分泌を促進し、肝臓機能を強化し、抗菌・健胃作用、コレステロール低下作用があります。
「カレーライス(ターメリック)」
メチオニン活性酵素をとりのぞき肝機能を強化する。
脂肪肝を防ぐ物質を合成し、解毒作用を高める効果があります。
「カツオ」「レバー」
セサミノールゴマやゴマ油に含まれるセサミノールは強い抗酸化作用があり、肝機能を高め二日酔いを予防します。
「ゴマ油」