不眠症


ストレス、不規則な生活が「眠れない」原因

睡眠は脳と身体の疲れをとり、機能を回復させるのに欠かせません。

寝つきが悪い、眠りが浅く途中で目が覚めるといった睡眠障害は疲労の回復を妨げ、精神状態を不安定にしてさまざまな不調を呼び込みます。

原因はストレスや不安からくる神経の高ぶり、不規則な生活習慣、病気による身体的な苦痛など多様です。

ちなみに理想的な睡眠時間は7~8時間といわれますが、これはあくまで一つのめやす。必要とされる睡眠時間は個人差があり、4時間程度で足りる人もいれば、10時間近く眠らないと身体がもたない人もいます。

睡眠時間の長さはさほど気にする必要はありません。快適に目覚め、疲れが回復しているならば、睡眠は足りてると考えてよいでしょう。

 

朝の太陽を浴びると体内時計がリセットされる

私たちの身体には「体内時計」が設定されてます。これは約24時間周期のもので、日が昇ると身体の活動性が高まり、日が落ちると安静モードになり、眠くなるというものです。

眠れないなどの症状が起きるのは、夜型生活や不規則な食事で、体内時計が狂ってしまうためで、よく早寝・早起きということがいわれますが、不眠に悩む人は早い時間に布団に入ってもなかなか寝つけない傾向があります。このことが不安をかきたて、ますます眠りにつきにくくさせます。

したがって、あまり時間にこだわらず「眠くなったら布団に入る」ことが、スムーズに眠りにつく秘訣です。

就寝時間よりも、まず「定期に起きる」ことを意識しましょう。

最近では、起きて太陽を浴びると体内時計がリセットされ、その15~16時間後に眠気が生じることがわかりました。睡眠をうながすメラトニンというホルモンが分泌されるためです。

朝、定時に起きることを心がければ自然と身体のリズムが整い、よい睡眠がとれるようになります。

 

鎮静をもたらす栄養成分

ビタミンB6メラトニンやセロトニンなどの神経伝達物質の合成に関与して、精神を安定させます。

カツオ、バナナ、マグロ
トリプトファン睡眠をうながすメラトニンの分泌をうながす必須アミノ酸、牛乳やチーズ、バナナ、種実などに多く含まれます。

アーモンド、チーズ、牛乳

安眠をうながす生活上のポイント

ぬるめのお湯でゆっくり入浴熱いお湯は神経の覚醒をうながすため、寝つきが悪くなります。ぬるめのお風呂にゆっくり漬かって血行をよくし、身体をリラックスさせます。
午後6時以後は低カフェインコーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインは脳や神経を刺激します。お茶を飲むなら、ハーブティやウーロン茶などカフェインの低いものを選びましょう。
腹式呼吸でリラックス交感神経が優位になったままでは神経が興奮して眠りにつけません。副交感神経を優位にする作用がある腹式呼吸をします。

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